【その1】“1分単位”の賃金計算がIPO実現に向けた”一丁目一番地”

大手証券会社のIPO担当者が労務管理の監査をする際に、彼らが「一丁目一番地」という言葉で表現するのは何だと思われますか?

それは賃金計算です。それも”1分単位”の賃金計算です。例えば、始業8:00、終業17:00という会社があったとします。

「17:01」という記録があった場合、賃金計算はどうするべきか?

「1分」の時間外労働があったということになります。

当社は賃金計算を15分単位で行ってきた。例えば「17:14」という記録があった場合は、時間外手当を払っていない。この場合、どうなるか?

それは労基法違反です。大手証券会社のIPO監査では、そんな賃金計算は認められません。